【雑感】実りのために – 種まきと自己投資
段々と暑くなってきましたね!でも冒頭のこれはちょっと季節外れの、でも目的はそこなんです、という写真。
田植えも終わり、水田には稲が並ぶ季節となりました。何故田植えをするのか?という問いは殆どの人が答える事が出来ると思います。勿論我々の食料となる米を収穫するからです。家畜の食料にするための飼料米というのもあるんですが、一般的には日本人の主食の米が目的となるでしょう。
今日もいつもの書き殴りですので、話半分、与太話です。以前撮影した写真を眺めながら空想するお遊びです。
夏の終わり~秋の風景
さて、いきなりですが思いっきり脱線します。「女心と秋の空」だなんてことわざがありますが、元々は「男心と秋の空」だったとか。時々刻々と移り変わる秋の空は遠目に見ている分には退屈しなくて良いですが。
突然ですが、問題です。変わりやすい秋の空模様と移り気な心模様を重ねたことわざといえば、何でしょう? A:「男心と秋の空」 B:「女心と秋の空」 実は、どちらも正解です。しかし、そのニュアンスが微妙に違うから面白いですよ。
All About – 「女心と秋の空」と「男心と秋の空」 どっちを使う?意味の違い
https://allabout.co.jp/gm/gc/220725/
上記の記事をザックリ解釈すると、
- 男心と秋の空「女性に対しての男性の移り気」
- 女心と秋の空「女性自身の喜怒哀楽の起伏や物事に対しての移り気」
という事らしいです。なるほど。「性差」というものが的確に表されたことわざですね。
共通して言えるのは「飽き」であるという事でしょうか。私の勝手な想像ですが、この「飽き」というのは本能に組み込まれたものでは無いかと思っています。本能とは生き残るための原始的な欲求ですから、生き残る為に飽きるのではないかという解釈です。
食べ物に関する「飽き」
これはとても分かりやすいです。栄養の偏りを防ぐために同じものを食べ続けていると本能が「飽きさせる」訳ですね。実際に食べ物の偏りや過剰摂取によって内臓疾患を引き起こす事は言わずと知れたお話です。
森永製菓のプロテインのポータルサイト – ビタミンAの働きと摂取目安量、ビタミンAを含む食品を紹介
https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=186&category=health
例えば鶏のレバーはビタミンAを多量に含むことで有名ですが、ビタミンAを取り過ぎると色々な疾患が出るので「飽きる」という防衛本能が働く、と。これが植物のカロテン(カロチン)であれば、不足した分だけをビタミンAに変換して取り込むので取り過ぎにはならないようですので、「バランス良く食べる」というのはやはり大事な事です。
生殖に関する「飽き」
動植物の多くは一か所に留まるよりも色々な所に種を飛ばした方が「種(しゅ)」としての生存率が上がります。動物の配偶システムの多くは基本的に乱婚です。つまり種を放出する雄は本能的に移り気である事はよく知られたお話です。但し現代の日本においては乱婚は認められておらず、綺麗ごとを言っている場合ではない「飽きちゃった、どうしよう」が色々な所で繰り広げられている訳ですね。
昔々、武家は世継ぎを確実に残すため一夫多妻制、正室と側室なんていう制度を取り入れていました。現代は一夫一婦制の国が殆どです。時代が変われば制度も変わる、しかし「動物としての本能」は本質的には変わっていない訳ですから、本能を制限する社会の中ではどうしても歪みが起きてしまう訳です。とはいえ本能の赴くままに行動すればたちまち乱れた世界に逆戻り、種として滅びの一途を辿る事になるでしょう。以下は一夫一婦制が始まった理由の可能性の一つです。
社会から課せられた一夫一婦制がヒトの社会で見られるようになったのは、性感染症(STI)の流行の影響を受けてのことだった、という結論を示した研究論文が掲載される。今回の研究では、大規模なヒト集団においてSTIの伝播が拡大したことが、早期に定住した農耕民において一夫一婦制が出現した機構だと考えられることが明らかになった。
NATURE ASIA – 【進化】性感染症がヒトの一夫一婦制を助長した可能性
https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/10628
※一夫一婦制は「真実の愛」とかじゃなくて、種の保存の為の社会的な方策なんですね。性病感染のリスクを回避するため、「浮気をしない方が種としては安全」と社会的に定義された可能性がある訳です。そして社会的な定義ですから「本能」とはどうしてもズレが生じている状態です。だから色々と問題が起こってしまう訳です。
種のまき方
さて、本題に戻ります。もう何が本題かさっぱり分かりませんね。
上記で少し触れましたが、種は色々な所に撒いていた方が生存率が上がります。ビジネスでも色々な所に種を撒いておくと、何か一つがダメになった時でも他で生き残れる可能性がある訳です。投資をする人も危機回避をするために「分散投資」をする訳です。これもまた一種の種まきです。
とは言え、闇雲に種を撒いていても勿論育ちませんし、「無駄撃ち」も増えてしまいます。下手をすれば一つの種が全体を腐らせる「病気」に掛かってしまう可能性もある訳です。
という事で、何らかの投資を行うなら「成長する見込みのあるもの」、もしくは「自分を成長させる可能性のあるもの」、何より「自分を生き永らえさせるもの」を対象とするのが賢明でしょう。投資の対象とは「証券取引」や「為替取引」だけの事ではありません。「自分や社会が成長し、生きていくための全て」です。
実りのために
実りのために種を撒きましょう。あちこちにばら撒くよりも、まずは自己投資を。幅広く勉強してチャレンジし、何よりも自分自身のために役立つ人間になりましょう。
稲作は田を耕し肥やしを撒き、種を植え苗を作り、水を張って代掻きを行い田植えです。汗だくで草を刈り、草を抜き、追肥を行い、病気を管理し、秋にようやく収穫です。目的(米)が明確に見えていればそれほど苦ではありません。目的をしっかり見定め、そこに向かって努力出来る事。それが出来れば、種は必ず実るでしょう。
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