【ハーブ】ペパーミント酒を作ろう!(ホワイトリカーver.)
こんにちは。深緑の色増す頃、草花を植えるにはうってつけの季節になりました!
私はどうも現実主義というか成果主義の所がありまして、単なる「綺麗な花」を植えて楽しもうという心掛けが足りません。いつも何かしら「プラスアルファ」が欲しい訳です。ですので、今の所毎年植える植物はほぼ全て「食用、もしくは飲用にする植物」です。とまあここ数年トライを続けているハーブ栽培、当然何かしらの食用にしております。むしゃむしゃと。勿論かわいい花も咲きますよ、その辺りは勿論プラスアルファで楽しみます。
という訳で、今日は半分薬にするつもりで育て始めたペパーミントを使った「ペパーミント酒」のご紹介。写真は一昨年作ったもので恐縮ですが。
ペパーミント酒(ホワイトリカーバージョン)
この時のレシピは下記サイトを参考に作りました
【材料】
ミントの葉 花が咲く前(7月~8月頃)の葉、茎を使用 100グラム
氷砂糖 100グラム
35度 焼酎甲類(ホワイトリカー(1))1.8リットル
ペパーミント酒 – 焼酎SQUARE
https://www.shochu.or.jp/kenko/navi/herb/mint.html
1.ペパーミントを収穫して良く洗い、清潔なキッチンペーパー等で水気をふき取ります。
アルコール分が薄まってしまいますので、水気はしっかりふき取ります。洗ってから2~3時間位干しても良いかもしれません。(今度試します)
2.果実酒瓶をしっかり洗った上消毒し、収穫したペパーミントを入れます。
瓶は熱消毒するか、もしくは少量のホワイトリカーでさっと流しても良いです。中の水滴はキッチンペーパー+菜箸でふき取りましょう。
3.氷砂糖を必要分計量し、果実酒瓶へ入れます。
この時はホワイトリカー2本分作りましたので、200グラム入れました。
4.冷暗所で1か月熟成させ、葉を取り出してから更に熟成させます。
材料を全て入れて漬け込みます。写真はまだ1本分しか入れてないので葉がホワイトリカーに浸かっていませんが、空気中に葉が出ているとカビが生える可能性がありますので、必ず葉が十分浸かる量のホワイトリカーを入れます。それでもはみ出す場合は、漬物の要領で清潔な皿などを使って抑えをします。
左は漬けて2週間位の物です。ホワイトリカーで作る場合は、「緑では無く茶色に近い色」になります。
ペパーミント酒の味は?
「甘いお薬」と言った感じです。強い清涼感はありませんが、不思議な味です。「魔女の作る薬」みたいで私は気に入りました。炭酸水や水、お湯で割って飲んでも良いですが、ロックかストレートで飲むとこの不思議な味をより楽しめるかと思います。食前・食後にチビっとあおるのが良さそうです。
氷砂糖無しで作れる?
甘いお酒が苦手という知人が居ましたので、昨年は氷砂糖無しで漬けてみました。が、飲用にはイマイチでした。飲むときにシロップ等入れてみましたが、一昨年の不思議な味には到底及びません。これはどうも氷砂糖を入れた際の浸透圧が関係しているようです。
浸透圧(しんとうあつ、英語:osmotic pressure)は物理化学の用語である。半透膜を挟んで液面の高さが同じ、溶媒のみの純溶媒と溶液がある時、純溶媒から溶液へ溶媒が浸透するが、溶液側に圧を加えると浸透が阻止される。この圧を溶液の浸透圧という(岩波理化学辞典・同生物学辞典等)。浸透圧は希薄溶液中において、物質の種類に依存しない法則が成立するという束一的性質の一種である。
Wikipedia – 浸透圧
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B8%E9%80%8F%E5%9C%A7
はい、何のことやら!
物凄く簡単に言うと、「濃度が薄い方から濃い方に水分が移動します」と、そういう事です。漬物はこの浸透圧を利用して水分を吸い出しています。他にも、魚に塩を振っておくのは表面の塩分濃度を高くする事で身の水分を抜いて旨味を凝縮させるためですね。
で、一般的な果実酒ではなぜ「砂糖」で無くて「氷砂糖」を使って作るのかという疑問、下のサイトで分かりやすく解説されています。
梅酒は、6月頃に収穫される青梅を、蒸留酒(ホワイトリカー、焼酎、ブランデーなど)と氷砂糖に漬け込んで作られる(下図①)アルコール飲料です。なぜ梅酒を作る時に、上白糖やグラニュ糖ではなく氷砂糖を使うのでしょうか。
梅酒を作りたての時は、外液よりも実のエキスが濃いため、梅の実に水分とアルコールが移動します(②)。そして時間が経つと、砂糖のかたまりである氷砂糖から少しずつ砂糖が溶け出し、梅の実よりも外液の方が糖の濃度が高くなるので、徐々に梅の実から水分とアルコールが出ていきます(③)。この水分とアルコールに梅の風味が移っているので、コクのあるおいしい梅酒になります(④)。
株式会社パールエース – 漬物や梅酒をおいしくする 浸透圧と砂糖の関係
https://www.pearlace.co.jp/know-and-fun/tips/post-51.html
薄い溶液で果実に水とアルコールを吸わせてから、氷砂糖が溶ける事で溶液の濃度を高くして果汁ごと吸い出す、と。だから氷砂糖が無いと味がイマイチなんですね。まあミント酒の場合「葉っぱ」ですので梅酒の場合とは事情が違う気もしますが、なんにせよこの濃度のタイムラグでエキスが抽出しやすくなるという訳です。後で砂糖を少しずつ加えていっても良さそうですが、その手間を省くための「氷砂糖」な訳ですね。
調理酒として
さて、このイマイチになってしまった砂糖無しのミント酒を料理人に飲ませてみた所「これは香りがあるので料理に使えば良いかも、フランベに使ってみては?」というアドバイスを頂きました。「フランベ」って、あの「フライパンにお酒を入れてボワッと火が付く調理法」です。なるほど!シャレオツ!と思って以来、砂糖無しで作ったミント酒は白身魚やチキンをソテーにする際に最後の香り付けとして使っています。(写真はスピリタスの瓶ですが中身はホワイトリカーで漬けたミント酒です、紛らわしくてスミマセン)
糖分は入っていないんですがこのミント酒、加熱すると少しトロミが付きます。葉っぱの成分なんでしょうか?魔女っぽい怪しさが素敵ですね!この提案は素晴らしいものでした、あっという間に使い切りそうです。
砂糖無しのミントリキュールはスピリタスで!
もしそれでも砂糖無しのミントリキュールが作りたい場合は、よりアルコール度数の強いお酒を使用すると良いです。
洋風カフェを営んでいる方にミント酒のお話をした所、「うちはスピリタスで漬けているよ」という情報を頂きまして、昨年最後のミントをスピリタスに漬けた所あっという間に「深緑のミントリキュール」が完成しました。しっかりエキスが出るまで2週間も掛かりませんし、氷砂糖無しでも十分にエキスを抽出できます。引き上げた葉は白っぽく、しかもパリパリに乾いた様な状態になっていました。葉っぱの成分が文字通り「スッカラカン」になります。スピード重視の方はスピリタスで漬けられると良いと思います。
※アルコール度数96%の「ほぼアルコール」ですので引火しやすく大変危険です、取り扱いには十分注意して使用してください!
コロナ禍とスピリタス
今年はこの新型コロナ騒ぎの中、不足する消毒液の代わりに高アルコール度数のお酒を代用して良いと厚生労働省のお墨付きが出たものですから、大変スピリタスが手に入りにくい状況が続いておりました。志村けんさんだけでなくど田舎暮らしのほんのささやかな楽しみまで奪ってしまうとは…、本当に新型コロナウイルス許すまじです。
という訳で今年はスピリタスは諦めておりましたが、最近また楽天・Amazon等のECサイトに在庫が復活してきているようです。新型コロナの流行が夏に収まる兆しが見えるようになれば、遠慮なくスピリタスを購入し今年もミントリキュールを楽しみたいと思います!
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