【ハーブ】ミントあれこれ、香草リラックス – ペパーミントの栽培と増やし方
新緑の候、5月も半ばに入り大分暖かくなってきました。
本来ですと連休明けの「五月病」だなんて言っていた時期でしょうか?今年はそれどころではありません、コロナ禍で皆戦々恐々の毎日です。
気分転換にハーブの香り
さて、もう4年位前の梅雨になるでしょうか、いまいち気分が優れず頭が働かず、何をしても能率が上がらない時期がありました。学生時代から梅雨の時期には決まって体調を崩しておりましたが、何かこうスーッとしないものかと思い付いたのがハーブティ。コロナ禍での閉塞感の中、ハーブの香りで気分転換してみるのも良いかもしれません。スーッとするハーブと言えばミントですが、、、
アップルミントはスーッとしない上、超強力な雑草に
さて、ミントにも様々な種類があります。昔子供の頃に植物の通販チラシ(何故か学校で配布されていた)で買ってもらったハーブ「アップルミント」には「スーッとする清涼感が全く無かった」上、「強力に蔓延る雑草になり果ててしまった」が為に、子供心に印象が最悪だったハーブ。甘い香りはしますが「コレジャナイ」感。
しかしスーパーで購入したペパーミントティーは確かにスーッとする香りがしたので、「もしかしたらペパーミントなら良いのでは?」と思い、ホームセンターで目に付いたペパーミントの種を購入し、栽培を始めたのでした。
スーパーで購入したのは↓のペパーミントティー、後味のさっぱりしたお茶です。
初心者でも簡単、ミント栽培。でも注意点が
実はミント類はかなり危険な植物です。前述しましたが下手な雑草よりも強力に根を伸ばし、そこら中に蔓延ります。しかも他のミント類と交雑しやすく、種で増えたミントからは次第に元の香りが失われ、ただただ迷惑なだけの雑草になり果てる可能性があります。ミント類を栽培する時はプランターや鉢植えをおススメします。
ホームセンターで↓の種を購入してポットに撒いて育てましたが、ガーデニング初心者でも十分に発芽させる事ができました。土は元肥入りの家庭菜園用の培養土(298円程度)を使用しましたが、充分育ちます。ハーブ専用の土があればその方が良いかもしれません。この時に植えたサカタのタネのペパーミントの品種は「ホワイトペパーミント」だと思われます。(※後述の写真参照)
ハーブ種子『サカタのタネ』ペパーミント 0.2ml袋詰
挿し木で簡単増殖、ミント類は「水挿し」で
プランターに植えたミント類は、土が痩せるため2年毎には植え替えが必要です。株ごと植え替えても良いのですが、春先に伸びてきた茎を剪定して挿し木を行い苗を作る方法もあります。ミント類は生命力が強いため、剪定した茎を水に付けておき発根させる「水挿し」の手法が使えます。以下は昨年実際に試してみた水挿しの写真です。
新芽を3~4つ位の節を確保して剪定し、下の方の葉を切り取って水に付けておくと節のあたりから10日もあれば発根を始めます(5月気温20度前後)。室内の窓際等の明るい場所で水を変えながら様子を見、3週間程あれば一目で分かるほど根が伸びてくるかと思います。
ある程度発根したらポットに植え替え、日当たりの良い場所で根が十分に伸びるまで水やりを続けます。ポット内に根が伸びてくると葉や茎がしっかりしてくるのが分かりますので、このタイミングでプランターへ植え替えましょう。
ミント類の使い方
現在もプランターで栽培しているペパーミントとレモンバームは、毎年ミント酒を作ったりレモンバームシロップを作ったりと活躍してくれています。
ちなみにミント類は間違いなく食用よりもエキスを抽出した飲用に適していると思います、割と硬い葉や茎ですので食べてもあまり美味しいとは思いません。スイーツの飾りとして乗せられたりもするんですが、丸々の葉は無理に食べなくても私は全く問題ないと思います。細かく刻んだりミキサーにかけたりする料理なら食べやすそうです。
レモンバームシロップ ペパーミントリキュール
でも、もう一超え、清涼感が足りないペパーミント
「で、ペパーミントスーッとした?」と問われると、「うーん、いまいち」という印象です。アップルミントに比べてサッパリした香りにはなりましたが、やっぱりあのスーッとした清涼感が出ないのがここ数年の課題点でした。
ペパーミントは「セイヨウハッカ」と呼ばれ比較的香りの強い部類のミントですが、実はメントール含有量は日本に自生していたミントの仲間「ニホンハッカ」の方が多いそうです。
ハッカ油の含有量は草の品種によっても異なリますが、一番多い「和種ハッカ」でも、重量の1~2%ほどしか含まれておらず、約10kgの収量を得るのに、最低でも一反(300坪)近くの畑が必要です。
北見ハッカ通商 – ハッカの種類
https://hakka.be/knowledge/type/
上記サイトよりさらに清涼感の強そうなハッカは無いかと読み進めておりましたら、「ホクト」という品種がハッカ油抽出を目的に改良された品種らしく「これはメントールの含有量が多くスーッとするに違いない」と想像するに至りました。もしかしたら日本人の想像する「ミントの清涼感」とは、「ニホンハッカ」の方がイメージが近いのかもしれません。
しかし購入しようにも日本ハッカは品種保存のためか苗でしか販売されないようで、中々入手できずにおりました。
次はニホンハッカ(ホクト)に挑戦予定
めげずに今年春先に狙いを定めて苗を探していたところ、4月に無事購入する事ができました。
更なる清涼感を求めて、今年はニホンハッカの栽培を行ってみたいと思います。
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